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つながり

H29.8.21

第85号

 様々な方々に、この「校長室だより」を読んで頂いている。それぞれがそれぞれにかけがえのない貴重な自分の時間を生きておられるにもかかわらず、その時間を割いて読んで頂けることにこころより感謝している。

 先日友人から北海道へ行っていたの、どうだった?と尋ねられた。ああー、そうなんだちゃんと読んでいてくれているんだと、嬉しく思った。また、別の友人は、昔から読んでいるけど最近は一文が長くなり内容が少し冗漫になっているのではとの指摘も受けた。

 まったくその通りで、自分自身にも自覚がある。あるのだがそこには自分のこころの問題があり、なかなか上手く表現出来ないでいる。それにしても毎回読んでくれている人は、どうも私のこころの状態まで分かるらしく、文章とは、表現するとは、なかなか恐ろしく、かつ難しいことなのだと感じている。

 先日も卒業生のお母様から、「向陵高校、向陵生、ガンバレ!」との励ましのお手紙を頂いた。この方にもこの「校長室だより」を読んで頂いており、その関係で数年ぶりに息子さんの母校との交流が復活したのだ。

 文面からは、本校に息子さんが在学され、友や先生方との交流が息子さんの成長に如何に良い影響があったか詳しく分かるものであった。本当にありがたい内容であった。この言葉を励みとして、今目の前にいる子供たちに全力で指導に当たり、子供たちの自己実現を支援していかなければならないと思う。

 さて、この休日にもうすぐ閉会を迎える「東京富士美術館所蔵  江戸絵画の神髄展」を21世紀美術館へ観に行った。前売り券は買ってあっても、とうとう都合がつかず行けなかった展覧会の如何に多くあることか。どうしても若沖の「象図」が観たくて、何とか2時間ほど都合をつけた。

 シンプルで大胆に、素人の感想としてはある意味無駄をそぎ落とし限りなくそのものの持つ本質のみを描いた抽象画のように思える。この時代にデザインという言葉があったかどうかは知らないが、ある意味デザイン化された若沖の象は観ていて楽しくこころ惹かれる。

 もう一つ岸駒の「猛虎之図」も、当時生きた虎を見たこともない岸駒が如何に研究熱心だったかを彷彿とさせる。特に私は岸駒の虎の眼にこころ惹かれる。

 もう一つ私の大好きなミュゼふくおかカメラ館で、写真家 高砂 淳二さんの「Dear Earth」を観てきた。美しい地球の自然は勿論のこと、私たち人間がその一部であることをしっかりと自覚させられる作品群であった。人間である自分が万物の霊長などと、何処か不遜で奢りのある存在である。それで良いのかと、問いかけてくるような作品の一枚一枚であった。

 本当はそんな難しいことばかり考えていたわけでもなく、「ああー、こんな処へ行けたらいいなあー」とか、「ずっとこんな作品に囲まれていたら、こころ清らかに過ごせるだろうなあー」とか、そんなことを思っていた。

 さて、二学期も気持ちよくスタートしたいものだ。がんばろう。


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久しぶりに

H29.8.18

第84号

 今朝は久しぶりにこの「校長室だより」の筆を執っている。本当ならばゆっくりと身体を休めているところなのだが、お盆前はそれでもあちこち出かけてゆっくりできたのであるが、その後はお盆もなく忙しい毎日を過ごしていた。

 書くことはあっても書く気力がだんだんと衰えていることに、少しずつ気づいている。それでもお盆前の楽しいことを中心に、今朝は書こうと思っている。

 40年ぶりに学生時代の友人と、札幌で会うことができた。ちょうどノロノロとした歩みの台風が日本を縦断しており、飛行機が飛ぶかどうか不安であった。友人には搭乗するまで、どうなるか分からないと気をやきもきさせてしまった。

 それでも飛ぶことが可能だと連絡すると、その日はわざわざ午後から休みをとって待っていてくれた。夜札幌の街で待ち合わせると、向こうから懐かしい顔が迫ってくる。ちょっぴり太ったようだが、学生時代のママである。一気に懐かしい昔に戻り、会わなかった時間を取り戻すように本当に沢山の話をした。

 それだけではない。たまたま以前から私の同級生が日本ハムの球団社長をしているということを話していたので、できるならその日夜一緒に会いたいとのことであった。同級生には札幌に居るよとだけ伝えてあったのだが、その日は楽天との試合で仙台に居るのではないかと考えていた。会うのは無理だろうと、当日まで連絡は入れなかった。

 ところがその日はたまたま札幌におり、コンサドーレの試合を観戦中とのことだった。「今から会える?」の問いかけに、「お前の頼みやったら仕方ないなあー」と直ぐに私たちの居る店までやって来てくれた。忙しいのに、そうやってちゃんと時間を割いてくれる彼に頭が下がった。ありがたい。

 一番喜んだのは学生時代の友人と、周りにいた札幌に住んでおられるお店のお客さんであった。彼が到着するやいなや、皆さん総立ち、拍手で迎えられた。北海道における日本ハムの人気の一端を、垣間見たように思った。

 それにしても自分は、本当にシアワセな人間だと思う。千葉へ行けば、直ぐに教え子たちが集まって会を持ってくれる。北海道へ行けば学生時代の友人が、そして同郷の社長がわざわざ時間を割いて会いに来てくれる。そんな彼等にから与えて貰うばかりで、何もお返しするものがない。ちょっぴり恥ずかしい。

 そんな周りの人たちに感謝しながら、もう少し自分自身の人間性を磨いていかなければならないと感じた。足りないところだらけの未熟な私。そんな私がすべきことは、目の前の子供たちがシアワセになれるようしっかりと努力することだと思う。

 もう直ぐ新学期が始まる。まだまだこころの準備が整っていない。しっかりと迎える準備を始めなければならない。共にがんばろう!向陵生諸君。


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喜び

H29.8.8

第83号

 今朝の新聞に、本校女子ハンドボール部のベスト8進出についての記事が載っていた。ほぼ同時に教え子から、おめでとうメッセージが携帯に入った。外は台風によると思われる雨が降っている。雨は元々嫌いではないが、鬱陶しい蒸し蒸しとした暑さは苦手である。そんなものを一瞬にして吹き飛ばしてくれる、女子ハンドボール部のインターハイでの活躍である。そして温かい心のこもったメッセージ。ありがたい。

 実は昨日校長室のパソコンで得点経過を見守りながら、密かに応援していた。試合終了の瞬間ベスト8進出が嬉しくて、直ぐに二階の職員室に直ぐに行ってそこに居るみんなでお祝いした。その直後「勝ちました!」と付添の小川先生からの連絡。再び勝ったことの喜びが湧き上がった。本当に頑張ってくれている。ありがたい。

 かつては市立船橋の男子バスケットボールを応援していたのだが、高岡向陵高校の校長になってから男女ハンドボール部やレスリング部、相撲部等、インターハイで応援する機会が増えた。加えてかつて居た中学校の北信越大会や全国大会での活躍もささやかではあるが、こころの中で応援している。夏はいつも熱い。だから夏は気持ちの上では、なかなか落ち着いてはいられない。

 昨日は「Truth」という富山のスポーツマガジンが、学校に届いていた。偶然表紙が目に入った。そこには福野中学校時代、バスケットボールの手ほどきをしたグラウジーズの水戸 健史選手の勇姿があった。そして彼の右側には女子ハンドボールのベテラン、本校出身の横嶋 かおる選手の姿があった。

 何だか「縁」を感じて普段は手にしても内容までは詳しく読まない自分が、「富山のアリーナを熱く!」という二人のインタビュー記事をしっかりと読んだ。

 水戸選手は知っての通り、富山グラウジーズをBリーグ一部へと導いた立役者の一人である。今やベテランとして、グラウジーズの中心選手である。横嶋選手は先日の試合でも得点を決めた、女子ハンドボール界のエース。ベテランとして、女子ハンドボール界をこれからも牽引して行く。

 残念ながら横嶋選手とは、まだお会いしたことはないのだが、一度はお会いしたいと思っている。本校に勤務していると教育実習に来る実習生の中に、一際身長が高い女子の実習生がいる。どんどん縮んでいる私は、見上げることもしばしば。そんな中に、日本女子ハンドボール界を背負う選手が居ることがある。

 昨年も佐々木 春乃選手が実習に来てくれた。不思議なもので今までどちらかというとバスケットボールオンリィであった私が、高岡向陵高校へ来てからルールも分からないのにちょっぴりハンドボールに興味が湧いてきた。

 実は、興味があるのはハンドボールだけではない。相撲やレスリングにも関心を持つようになるから不思議である。全ての子供たちに頑張ってほしい。そして水戸選手、横嶋選手、佐々木選手に続いてほしい。

 今日から甲子園。今年もどんなドラマが待っているのだろう。想像しただけでワクワクしてくる。やっぱり高校生にはパワーがある。人を感動させる何かがある。そんなことを台風の朝に思った。