少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
みなさん、元気でしたか?ご家族も変わりありませんか?
大変な雪でしたが、被害はなかったですか?
また、コロナ禍での長い冬休みとなってしまいましたが、どのように過ごしていたでしょう。
今日、ようやく始業式を迎えられ、ひとまずほっとしています。
さて、お正月の風物詩ともいえる箱根駅伝をテレビ等で観戦した人もいるのではないでしょうか。往路は連覇を狙う青山学院大学がまさかの12位。1位は出場4度目の創価大学でした。このとき2位の東洋大学とは2分14秒差。3位が駒澤大学で、1位との差は2分21秒です。
そして、翌日の復路にまたドラマが生まれます。1位の創価大学は9区まで順調にレースを進めて更に差を広げ、このとき2位となっていた駒澤大学とは3分19秒という大差がついていました。最終の10区。最終ランナーにたすきが渡った時点では誰もが創価大学の優勝を確信し、後を追う駒澤大学のアンカー石川選手や大八木監督さえも逆転は無理だと思ったと言います。ところが、前回大会区間7位という悔しい結果に終わった石川選手は、「何が何でも悔しさを晴らしたい」という思いでひたすら走り、その姿に監督も必死で檄を飛ばしました。その結果、ゴールまで残り2キロのところで創価大学を抜き去ったのです。総距離217.1キロメートルの、残り2キロです。時間にして10時間56分04秒の中の52秒差です。
「諦めなければ、何が起きるかわからない」駒澤大学の大八木監督は、ゴール後しみじみとこう言ったそうです。
私は、ちょうど1年前、2020年元日の新聞に掲載された、そごう・西武デパートの広告を思い出しました。大きく「さ、ひっくり返そう」という文字があり、大相撲の力士 炎鵬の写真があります。炎鵬は、身長168cm、体重98kgの幕内最軽量ですが、小兵であることをハンデと思わず、むしろそれを強みとして周囲の予想を跳ね返して大きな力士に打ち勝っていくことで人気のある力士です。
そして、その広告にはこんな文章が載っていました。
大逆転は、起こりうる。
わたしは、その言葉を信じない。
どうせ奇跡なんて起こらない。
それでも人々は無責任に言うだろう。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
今こそ自分を貫くときだ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
土俵際、もはや絶体絶命。
ちょっとネガティブな文章ですが、さて、ここで「さ、ひっくり返そう」です。1文ずつ逆から読んでいくと、こうなります。
土俵際、もはや絶体絶命。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
今こそ自分を貫くときだ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
それでも人々は無責任に言うだろう。
どうせ奇跡なんて起こらない。
わたしは、その言葉を信じない。
大逆転は、起こりうる。
何が起きるかわからない世の中です。コロナウィルスとの闘いもまだしばらくは続きます。だからこそ、自分で自分に蓋をすることなく、今できることを工夫して、努力を続けていきましょう。
1年後、大変だったけど、よく頑張ったよなと自分を褒めてあげられるような年にしましょう。たとえ牛の歩みのようにゆっくりであっても、あきらめずに誠実に人や物事に向き合っていけば、必ず道は開けていくと信じています。
今年もよろしく!