生徒の皆さんへ 校長メッセージ②

4月21日

 桜の花びらはすっかり散ってしまいましたが、チューリップは満開の時を迎えていつものように春を彩ってくれています。

 先週、ようやく1年生と2年生の学年登校日を実施したのですが、3学年登校日は、国の緊急事態宣言を受けて残念ながら急遽取りやめとしました。その後、元気で過ごしていますか?登校しているときと同じように規則正しい生活ができているでしょうか?


 3年生の皆さんは特に進路決定の大切な学年であり、毎日直接指導や助言をしてあげられないことに、たいへん憂慮しています。先生方もその日その日の状況を見ながら何度も話し合いを重ね、方策を練ったり、課題の教材づくりをしたりしています。順次発送準備をしていますので、課題が届いたらしっかりと取り組んでくださいね。

 さて、始業式、入学式で紹介した詩のことを覚えていますか?

吹いている風が全く同じでも、ある船は西へ行き、ある船は東へ行く。
それは風のせいではなく、帆の張り方が行き先を決めているからだ。
私たちの人生においても、その行き先を決めるのは、周りの環境ではなく、私たちの心の持ち方である。

 ウィルコックスというアメリカの詩人の言葉を基にしたものです。今、私たちに吹いている風は確かに船のスムーズな航海を妨げるものではあるけれど、行き先は自分自身がどのように帆を張るかによって決まってしまうのです。帆を緩めっぱなしでは当然船はなかなか進まず、どこに行くかもわかりません。ずっと強く張っていればいいわけでもありません。時に緩めることも大切です。まずは、この期間に自分の進むべき方向を見定めましょう。進むべき方向がなかなかわからない人は、定まった時、すぐに目指す方向に進めるように、すべきことできることを確実にしておきましょう。そのための時間が今、与えられているのです。

校長 今井 亜矢子